つくる。まもる。[ CSRの取り組み ]

新しい社会のしくみづくり

持続可能な社会の実現や、日本が抱える課題の解決には、これまでにないアプローチが必要です。
ミライトグループは、総合エンジニアリング&サービスという切り口から、新しい社会のしくみを、一つひとつ形にしています。

美しい自然環境を未来へと手渡すための
次世代エネルギー

 日本のエネルギー自給率は10%に満たず、発電のためのエネルギーも海外からの化石燃料に頼っています。この傾向は、2011年の東日本大震災後さらに強まっており、日本のエネルギー事情は、第一次オイルショック時よりも悪化していると言われています。エネルギー問題は、国内だけでなく、気候変動への対応や石油資源枯渇をめぐる動きのように世界的に重要な課題です。ミライトグループではこうした状況の打開に貢献するため、持続可能な次世代エネルギー事業へ積極的に取り組んでいます。

 その一つが、太陽光や風力などの自然エネルギーを活用するシステムの構築です。

 太陽光エネルギーに関しては、メガソーラーによる大規模発電から、家庭用の蓄電システムまで、設計、構築、保守・運用をトータルで手がけています。特に、2017年4月のFIT法※の改正により、太陽光発電においては保守点検・維持管理が重要性を増しています。ミライトグループでは、主任技術者を配置しての運転監視、保安規定点検、緊急対応保守などから成るO&M事業に力を入れています。

 また、風力発電工事の分野へ新たに進出しています。自然エネルギー発電事業のお客さまから受注し施工した「かほく1号発電所」(石川県かほく市)が、2016年7月に完工しました。次世代エネルギーに関わる事業については、今後も需要の伸びが予想されます。ミライトグループは、美しい自然環境を未来へと受け渡すための一助となれるよう、新しい技術領域へも積極的に取り組んでいきます。

※ FIT法…電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法

  • 風力発電所 ブレード(羽)の機体設置工事

全国1,000カ所以上に電気自動車の
充電器を設置

 クリーンなモビリティシステムとして普及が進みつつある、電気自動車やハイブリッド車。これら次世代自動車の普及は、エネルギー問題への対応だけでなく、自動車産業の強化のためにも重要な課題となっています。2015年に閣議決定された「『日本再興戦略』改訂2015」では、2030年までに新車販売に占める次世代自動車の割合を5~7割へ引き上げることを目標としています。

 こうした次世代自動車の普及に欠かせないのが充電インフラです。充電インフラの整備は、2013年に開始された大規模な補助事業を背景に急速に進み、現在までに7,000カ所以上で充電器が設置されています。ミライトグループでも、充電スタンドの構築に必要な土木・建築・電気・通信などの技術を総合的にマネジメントし、企画から構築・保守までをトータルで提供しています。

 これまでに、高速道路のサービスエリアやパーキングエリアをはじめとし、コンビニエンスストア、スーパーマーケットなど全国1,000カ所以上にEV急速充電器の設置を行っています。その一つが、千葉県「道の駅・保田小学校」へのEV急速充電器設置工事です。同施設は、廃校になった小学校を活用し、直売所や食堂、教室の雰囲気をそのままにいかした宿泊施設などを整備した道の駅です。ユニークな取り組みで人気の道の駅に、さらに付加価値が加わったほか、電気自動車を利用するお客さまが、充電しながら買い物を楽しむことができるようになるなど、相乗効果も生み出しています。

  • 千葉県「道の駅・保田小学校」のEV急速充電器

仕事と生活と環境の調和がとれた
スマートライフの実現に向けて

  •  「持続可能な社会」という言葉の意味を考えたとき、そこで暮らす人々の生き方を切り離して考えることはできません。自然と調和しながら、豊かに暮らせる社会。それが、ミライトグループの目指すスマートライフです。

     例えば少子高齢化や人口減少、グローバル化を背景に、近年注目されているのが「働き方改革」です。企業には、業務の生産性を向上させながら、多様な働き方、雇用形態に対応することが求められています。こうした課題に取り組む企業を支援するソリューションをミライトグループは提案しています。

     「Casting Table3.0(キャスティングテーブル)」は、コンタクトセンタの運営を効率化し、人材を的確にマネジメントするためのシステムです。希望の勤務時間や休暇などをオペレータが申請し、個々人のライフスタイルに適合したシフト表を作成できます。「ImageGate®(イメージゲート)」は、スマートデバイスを活用して業務効率化に貢献するシステムです。図面を電子化してスマートデバイスで動くツールにすることで、調査や点検、報告などの業務が簡単かつ明瞭に行えます。また、ツール化した図面をインターネット経由で伝送できるため、図面を持ち歩く必要もなくなり、建設工事やスーパーなどの商品棚管理、図面を使う商談など、様ざまなビジネスで活用できます。

     さらに、2015年より、280MHz帯を利用した無線ネットワークによる水道の遠隔自動検針実用化に向け、実証実験に取り組んでいます。この技術は、広域かつ省電力で多量の端末データを収集できる無線ネットワーク「FlexNetTM(フレックスネット)」と水道スマートメーターを組み合わせて、遠隔での一括リモート検針を可能とします。各住戸を訪問して検針する必要がなくなり、山間部などにおける検針業務の効率化を図ることが可能。漏水検知や高齢者の見守りサービスといった分野への応用も期待されています。この実証実験は複数の水道事業者、通信事業者、メーカーと共同で実施しており良好な結果を得ています。

  • 箱根町の実験試験局での
    水道スマートメーター設置作業

日本を、より魅力的な観光地にするための
サービスを提供

 日本政府は、「観光先進国」の実現に向けた様ざまな施策を進めています。特に大きな期待が寄せられているのが、インバウンド需要による経済活性化です。2020年の目標訪日観光客は4,000万人、国内での消費額は8兆円とされ、その10年後はさらに6,000万人、15兆円という目標が設定されています。施策では、単に多くの外国人を招き入れるだけでなく、リピート率を高めることも、重要な課題となっています。これらを背景に、ミライトグループは、外国人の訪日時における利便性向上に役立つサービスを開発してきました。

 「PONTANA(ポンタナ)」は、パンフレットなどこれまで紙で印刷していたものを電子化して配布できるデジタル情報スタンドです。主に大型商業施設や公共施設での使用を想定し、最大450種のパンフレットをデジタルコンテンツ化して収納可能。利用者は画面をタップするだけで、スマートフォンなどのモバイルデバイスにデータを取り込んで持ち歩くことができます。2016年5月に三重県にて行われたG7伊勢志摩サミット2016では、PONTANAが情報提供ツールとして「国際メディアセンター(IMC)アネックス三重情報館」に設置され、多くの海外メディアに多言語でコンテンツを配信し、三重県の魅力を訴求する役割を担いました。

 また、「ee-TaB*®(イータブ・プラス)」は、ホテルなどの宿泊施設用のデジタル情報配信サービスです。客室に設置したタブレット端末を通じ、宿泊者は施設の情報や周辺の観光情報などを、音声や動画も交え、多言語で受け取ることが可能です。訪日外国人を対象とした宿泊施設など、全国20の宿泊施設で導入されています。

 ミライトグループは、これまで培ってきた技術力をいかし、明日のニーズをいち早く捉え、それらを実現するしくみを作っていきます。

  • 「ee-TaB*®」
  • 伊勢志摩サミットでの「PONTANA」設置の様子

PROJECT REPORT

新工法と電気&建築工事の一括体制で
太陽光発電の新たな可能性を開拓

  •  2017年3月31日、約2万㎡の土地で発電量2MWの太陽光発電システムを実現する「F長柄太陽光発電所構築工事」が竣工しました。発注者である株式会社NTTファシリティーズ様が、ある地権者の方から「遊休地活用として太陽光発電をやりたい」とのご依頼を受けたことが、本プロジェクトの発端です。太陽光発電所の建設工事に必要となる電力工事と建築工事は専門性が異なるため、別々の工事業者が担当するのが一般的ですが、(株)ミライトにはその両方に対応できる体制があることから、造成・建築・電力に至る工事を包括的に手掛けることができました。工事を一括で担うことにより、各種工事間のスムーズな連携が可能となり、コストや工期、品質、アフターサービスといった幅広い面で、お客さまにとってのメリットを生み出すことができます。

     また、今回の工事では、敷地面積あたりの発電量を大幅に向上させるNTTファシリティーズ様開発の「M字型アレイ工法」という新工法を用いました。M字型アレイ工法とは、太陽電池パネルを複数枚並べて接続した太陽電池アレイを東西方向に傾斜させM字型に設置することで、従来の南北向きに設置する工法に比べ、太陽光パネルの設置数を増やすものです。今回は従来工法と新工法によるパネル設置形式を混在させ、新工法の効果を検証した結果、年間発電量の増加が確認できました。本工法を用いることで、限られた土地でもより多くの発電が可能となり、機器の設置場所の選択肢が拡がります。今後は太陽光発電システムを始めとする再生可能エネルギー施設を遊休地に構築することを通じ、地域活性化にも協力して行きたいと考えています。

     本工事により新たなナレッジを得たことは、ミライトグループとしても大きな収穫だったのではないかと思います。太陽光発電所をはじめとする再生可能エネルギー事業に携わる中で、環境保全に協力できることを喜ばしく感じています。確実に竣工を迎えるために、工期を守り、事故を起こさず、品質を担保する。そういった、シンプルですが大切なことを継続して実行し、ミライトグループの企業価値を高め、自然と共生する社会づくりを目指しています。

  • (株)ミライト・テクノロジーズ 土木事業本部 東京土木部</span>
									菊池 洋
    写真左
    (株)ミライト
    千葉支店 アクセス部
    千葉東アクセスサービスセンタ
    松村 良和
    写真右
    (株)ミライト
    千葉支店 NTT 営業部
    澤野 泰人

    プロジェクト概要

    工事名
    F長柄太陽光発電所構築工事
    所在地
    千葉県長生郡長柄町
    発注者
    株式会社NTTファシリティーズ
    施工者
    株式会社ミライト